第2回真剣討論

開催日:2012年2月6日(土)〜28日(日)

糖尿病と診断されたとき、医療者が語る「糖尿病の説明」について考える

今日はある1型糖尿病の女性が診断時に感じたという疑問を題材に討論したいと思います。彼女の中で、ずっとモヤモヤしていたそうですが、「第1回真剣討論」に参加後、その疑問が大きく膨らんできたそうです。

今日は「糖尿病と診断されたときに医療者から伝えられる糖尿病に関する説明」にスポットを当てて、それが当事者にどのような影響を与えているのか、皆さんと討論したいと思います。

ある1型糖尿病女性が感じた疑問

「人が病気になる」ということへの考え方や感じ方は、人の数だけ多様だとおもいます。私は個人的には「病気=からだの故障」ととらえています。

初めて1型糖尿病と診断されたとき、その病院の先生をはじめ出会うスタッフの方々が代わる代わる「あなたが悪いわけではないですよ」という言葉をかけてくれたことに驚きました。私は特に自分を責めているわけではなかったので必要な言葉だとは思いませんでした。もちろん通常はこの言葉によって救われたり慰められたりするのでしょうし、患者の気持ちに寄り添ってくれているからこその有り難い言葉だと思っています。

ただ、もしかしたら、この言葉の刷り込みによって、1型糖尿病患者に「1型糖尿病は2型糖尿病とは違う」という意識を植え付けてしまうこともあるのではないかと危惧します。もし「1型糖尿病です」と病名を告げられた患者がショックを受けるのではないかと仮定して「あなたが悪いのではない」と言って慰めてくれるのだとしたら、そもそもその根底には「2型糖尿病は生活習慣の自己管理不良の患者」という漠然とした差別があるのではないかと心配してしまいます。

糖尿病になった原因によって1型や2型やその他の病名がつけられていますが、治療を受けている現在進行形の私には、原因も病名もほとんど重要ではありません。自分らしく生きていくためにはどうしたらいいのかということが最重要だからです。

議論を深めるための質問

今回の質問は大きなテーマで、長文の回答を要することが予想されるため、討論の受付期間を3月30日までとして、ひとつひとつの投稿に対して、感想や意見を述べながら、ゆっくりと議論を進めることにしました。最初は本会のメンバーが呼び水となるような投稿をしますので、感想ご意見を下さい。
討論受付期間:2月6日〜3月31日

Q1.糖尿病と診断されたとき、医師からはどのような説明を受けましたか?
その時のことで心に残っていることがあれば教えてください。

Q2.糖尿病と診断されてから「生きづらさ」を感じたことはありますか?
  その生きづらさとは何でしょうか?それはどこから来るものでしょうか?


Q3.あなたにとって、疾病受容(病気を受け入れる)とは糖尿病とどのような関係を保つことだと思いますか?

Q4.1型糖尿病の方に伺います。
  2型糖尿病とはどんな病気だという理解、印象を持っていますか?
  1型当事者にとって2型当事者の方々はどんな存在ですか?

Q5.2型糖尿病の方に伺います。
  1型糖尿病とはどんな病気であるという理解、印象を持っていますか?
  2型当事者にとって、1型当事者の方々はどんな存在ですか?

Q6.すべての方に伺います。
  「病気になったのはあなたの責任ではない。あなたは悪くない」という説明 について、あなたはどう思いますか?

Q7.医療者が糖尿病について説明をする際、大切なこと、気をつけるべきはどんなことがあるでしょうか?

討論に参加される方は以下の非公開Facebookグループから参加して下さい。はじめてグループに参加される方は「参加申請」をして、「グループの運用ルール」に同意し、「参加希望者への質問」に回答して下さい。

https://www.facebook.com/groups/ssb45?modal=fals

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